東京に急な転勤になりました。
もちろん借り家も決めていなかったんですね。
当座は、会社の近くのビジネスホテル住まいになったんですけれど、
一泊料金もばかにならない割には、何より生活機器が不便で。
日常生活もできない狭い空間にいると窮屈で気持ちも荒むんで、
ずっと外でぶらぶらしていたんですよね。
それがかえって高く付きました。
ウィークリーマンションは、その点良かったですね。
もちろん、間取りだって広くはないですけど、
簡単なキッチンが付いているだけで不思議と全然違うものです。
今のコンビニのレトルトの食事はチンすれば意外と見栄えもいいし美味しいんです。
ああ、ちゃんと家で食事しているなって思えるだけで
規則正しい毎日を送ってる感じがしたものです。
田舎から持ってきた食器もきちんと使えたし、生活をしている実感が涌いてきました。
“よし、東京で生きていくぞ”っていう気持ちも芽生えましたね。
都会での生活をスタートさせるにあたっては、
ウィークリーマンションはその移行期間というか、助走期間というか、
いざ、一人暮らしに向かっていく自分を慣れさせていくのには
ちょうどいい空間だったと思いますよ。